前回のテストでは、ダブルラインで結んだ場合はほぼ結束部「以外」から切れた。ということは、結束強度が100%を超えているということになるが、「本当に?」という疑念が払拭できない。

という訳で、今回はデジタルスケールを購入して、強度の絶対値を計測してみる。


今回の候補ノット(結び方)

前回のテスト結果も踏まえ、今回の出場選手は下記の通り。

どの結び方も非常に簡単。強度だけ考えれば、漁師結び(ジャンスィック・スペシャルノット)も非常に強そうだし、候補は無数に出てくるとは思うが、極細ラインを簡単に結び直しができることを重視して選抜。


検証方法

今回使用したラインは下記の3lbのナイロンライン。



サンヨーナイロン ライン APPLOUD GT-R トラウト スーパーリミテッド 300m 3lb
―300mでコスパが良い

普段用いるスナップに針を付け、その針をスケールに掛けて引っ張る。切れた瞬間の数値を目視で確認する。

デジタルスケールは安物で、破談時の数値を目視で確認となるので、それなりの誤差はあるものと考える。


検証開始

パロマーノット

破断(lb) 2.45 2.73 2.25 2.71 2.54
結束部の破断
平均強度 2.54 / 84.6%

 

5回中3回が結束部以外で切れている。その場合の数値は、2.45〜2.73lb。今回の使用ラインは3lbだが、実際の使用においてはライン強度3lbもないということか。
車の燃費計測と近い感覚なのかな??

 

ハングマンズノット(シングル)

破断(lb) 2.42 2.45 2.57 2.13 2.44
結束部の破断
平均強度 2.40 / 80.0%

 

5回中5回とも結束部で切れている。前回のテストからもやはりシングルはダブルラインに比べ文句無しに弱いと言える。

 

ハングマンズノット(ダブルライン)

破断(lb) 2.71 2.51 2.53 2.68 2.43
結束部の破断
平均強度 2.57 / 85.6%

 

5回中4回は結束部以外で切れている。つまり、結束強度100%超が4回もあったということだ。やはりダブルラインにすると強い。


パロマーノットとハングマンズノット(ダブルライン)がかなり近い数値だったので、精度向上のため改めて頂上決戦を開催。

パロマーノット

破断(lb) 2.71 2.57 2.66 2.65 2.74
結束部の破断
平均強度 2.67 / 88.9%

 

パーフェクト!言うことなし。

 

ハングマンズノット(ダブルライン)

破断(lb) 2.69 2.53 2.27 2.44 2.38
結束部の破断
平均強度 2.46 / 82.0%

 

3回目以降、急に強度を保てなくなった。多分締め込み方に問題があると思われる。今回の検証に関係なく、その後も何回かやってみるが逆に強度は下がる一方。結び方が下手なだけだが、強度にムラが出てしまうのは望ましくない。


結束部以外で破断した計14回の平均値を取ると2.62lb(=実際のライン強度)。
ラインメーカー表記の3lbではなく、平均値の2.62lbから改めて結束強度を算出すると以下の通りとなる。

パロマーノット
1回目
2.54lb 96.9%
ハングマンズノット
(シングル)
2.40lb 91.6%
ハングマンズノット
(ダブル)1回目
2.57lb 98.0%
パロマーノット
2回目
2.67lb 101.9%
ハングマンズノット
(ダブル)2回目
2.46lb 93.9%
パロマーノット
10回合算
2.60lb 99.2%
ハングマンズノット
(ダブル)10回合算
2.51lb 95.8%

 

各ノットの数値の中には、結束部以外で切れた場合(100%超)の数値も含んで計算しているので、本来の結束強度は上記数値よりも良くなるはずである。

しかしながら、実際の運用において、どこであろうとラインが切れてしまえばいくら結束強度が100%超だといっても意味を為さないので、上記数値で確定としたい。

総括

絶対的な強度、バラツキの無い安定感、結びやすさ、以上の観点から2~4lbのナイロンラインを使用するトラウトフィッシングにおいてはパロマーノット1択で間違いないと思う。

但し、そこまで大きな差は無いので、慣れた結び方があるのならばそれはそのままで良さそう。

これからトラウトフィッシングを始める方、すっぽ抜けやラインブレイクに悩んでいる初心者の方は、パロマーノットで間違いありません。しっかり練習してみてください。

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