自身の経験を振り返ってみると、初めて「ウェーダーを買おう!」と思った時にいろいろと検索しましたが、ウェーダーの種類や特徴こそ分かったが、結局自分がどれを買えばいいのかという疑問の解決までには至らなかったです。
ウェーダーもウェーダーシューズも複数買い、実際に使用してみてやっといろいろな疑問が解決した気がします。
疑問解決への道のりでは、買って初めての使用で「あっ、失敗した・・・3万円が・・・」ということもありましたΣ(゚Д゚)
それらの経験を踏まえて、私と同じような釣りをする人には少しは役に立つ情報が提供できるかと思って、書いてみることにしました。
まずはウェーダーにはどんな種類があるかは「ウェーダーの選び方」などで検索すると、たくさん情報が出て来るのでそちらで大まかなところの感覚を掴んでください。
決めなくてはいけないものは3つあります
・ウェーダーの形状
・ウェーダーの素材
・靴(一体型 or セパレート) / ソール
ウェーダーの形状
特別な理由がない限り、ウェーダーの形状は「チェストハイウェーダー」一択で良く、悩まなくて良いと思います。
チェストハイウェーダーは↓のように胸まである形状のものになります。
「俺はサーフで膝までしか浸からない予定だから大丈夫!」と言う方も、思いもよらぬ波を被ることもあると思います。
上から浸水してしまうとやっかいです。ここはひとつチェストハイウェーダーにしておきましょう。
ウェーダーの素材
ウェーダーの素材については、できれば蒸れの少ない「浸透素材」が良いです。
浸透素材のデメリットは、非浸透素材より最低でも1万円ほど高くなること。さらにゴアテックスなどの高級品を選べば2万円以上高くなります。
また、非浸透素材に比べて、耐久性で少し劣るようです。「藪漕ぎを激しくするから耐久性が必要」という場合、それなりに「歩いて」藪漕ぎすることになると思います。もしそれなりに歩くのなら汗をかくので、耐久性の部分で少し劣ったとしても、やはり「蒸れの少ない浸透素材」の方が良いと思います。
(ウェーダーは消耗品なので、1つを長く使うよりそこそこのものを買って、買い替えて行く方が良さそうです)
非浸透素材は蒸れます。
「蒸れる」というか「濡れる」というレベルです(笑)
例えば、サーフで暑いなか1キロくらい歩いて車まで戻って、ウェーダーを脱いだら、
「あれ!?ウェーダーの中、びしょびしょじゃん!穴あいたの??」
と思うほど。
あまりのびしょびしょ具合に穴があいたと思って、メーカーにクレームを入れる人も絶対にいると思います。
少し大げさに書いた部分もありますが、それほど蒸れるのです。
真冬でもそれなりの防寒着を着込みますから歩けばとても蒸れます。
あと、釣った直後。私なんてめったに魚釣れないから、魚が掛かったら一気にヒートアップしちゃって、一気に蒸れます。
これだけ浸透素材が良いと書いておきながら、私はサーフに釣りに行くときは、毎回、非浸透素材のウェーダーで行っているんですけどね・・・。
(理由は後述します)
「ウェーダーを履いた釣りを続けるかどうか分からないから、まずはお試しで」という方や、「どうしても予算や耐久性は譲れない」という方『以外』は、浸透素材にしておいた方が良いと思います。
*浸透素材でも蒸れることは蒸れます。
靴(一体型 or セパレート) / ソール
靴 / ソールに関しては、釣りをするシチュエーションによって変わってきます。
なので、シチュエーション別に見ていきたいと思います。
1.サーフでのウェーダー
ブーツ一体型+ラジアルが良いです。これ一択です。
ウェーディングシューズを別にするセパレートタイプではなく、ウェーダーにブーツ(長靴)がくっ付いている一体型タイプがいいです。
セパレートタイプのメリットは運動性能が高いことだと思います。
サーフは「歩く」くらいなので、滑ったり岩に上ったり崖を下りたりするケースは少ないと思います。
逆に、セパレートタイプのデメリットはシューズが濡れる(水分を含む)ことだと思います。
シューズが濡れると釣行後が面倒です。洗ったり潮抜きしたり乾かしたり・・・。
ほったらかしでぽいっと保管できるスペースがある方はそれでもいいのでしょうが。
ソールは、フェルトやフェルトピンでない方がいいです。
これもセパレート・一体型と同じ理由となりますが、フェルト系は水を含みます。
まず釣行時に重くなります(あまり気にしたことはないですが・・・今思うと重くなっているはずと・・・)。
やはり一番困るのは釣行後。フェルトに染み込んだ水分が抜けるまでにかなりの日数を要します。室内保管する場合、ソールが濡れている状態だとかなり面倒です。
あとサーフの敵は砂。シューズに砂が入る込むのもソールにまとわりつくのも非常に邪魔くさいです。
従って、シューズ自体にもソールにも水を吸収しない、砂も取れやすいブーツ一体型+ラジアルが良いです。
ちなみに、セパレートタイプの方が運動性能は高いことは高いと思いますが、ブーツ一体型が低いかと言われればそんなこともないと思います。
ブーツ一体型でもそんなに不便を感じたことはないです。
ただ、サイズは重要だと思います。
身体のサイズと足のサイズが固定されてしまうので、身体に対して足のサイズが小さい・大きい場合は少し困る場合があるのかもしれません。
靴ズレの懸念もありますので、可能であれば釣具店で一度試着するのが良いのかもしれません。
ただし、私もそう思って釣り具店を何店舗かまわりましたが、どこもウェーダーの在庫が少ない。なので、お目当てのウェーダーがなく、試着はできなかったです。
以下、サーフでの釣りにお薦めのウェーダー
シマノ ウェーダー XEFO・ドライシールドウェーダー (中丸チェストハイ・ラジアルソールタイプ) ZT WA-231P(amazon)
価格: | ¥ 20,372 – ¥ 23,932 |
ちなみに、私が現在サーフ用に使っているのは↓コレ。
MAZUME(マズメ) ウェーダー MZX エントリーウェイダー(フェルトモデル) MZXBF-042(amazon)
非浸透素材だし、フェルトソールなので、言っていることと矛盾していますね・・・。
↑コレは初めてのウェーダーでお試しで買ったもので、そろそろ買い直したい気持ちも有るのですが、「浸透素材+一体型+ラジアル」のウェーダーというのはほぼ無くて、一つ上に載せたウェーダーくらい。どうしようかなと悩み中です。ただ、↑コレはエントリーモデルとして、値段も安くてお薦めです。
【追記】
上記は廃盤なのか取り扱いが無いようですので、代替品としては下記が良さそうです。
ダイワ(DAIWA) フィッシングウェーダー タイトフィットラジアルウェーダー ブラック(amazon)
2.磯でのウェーダー
そもそも磯ではウェーダーは危険と言われているので、ウェットスーツや鮎タイツを履くべきなようです。
特に、ブーツ一体型はブーツ部分に空気や水が入ると危険だと言われているのでやめておいた方が良いと思います。
ただ、一方では下記のような実験結果もあります。
キモチノイイ釣り勉強会(落水実験)
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcv62sgt53
磯でのヒラスズキ釣りなどの場合は荒波ですし、命が懸かっているので、上記のブログにあるようにウェットスーツが良いのでしょう。
ちなみに、そんな私はセパレートタイプのウェーダーでやってます(汗)
いつも房総なので足場は低く、前には出ませんので、落水リスクも少ない状況なので。
だから釣れないのでしょうね・・・(苦笑)釣果を望むのなら、ウェットスーツなど万全な装備で臨みましょう。
今回のウェーダーの話とは関係がないですが、どんな場合でも絶対に必要なのはフローティングベスト。
膨張するタイプは絶対にNGです。落水時や波で磯に打ち付けられることも有ります。その際に膨脹型では穴が開くリスクがあります。フローティングベストであれば、緩衝材として衝撃を緩和してくれる効果も期待できます。
下記を見るとフローティングベストの重要性がとても分かります。
Rockshore AnglersMeeting番外編~落水実験
http://blog.livedoor.jp/rockshore/archives/41604071.html
以下、私が磯で履いているウェーダー
シマノ XEFO ドライシールド ストッキングウェーダー WA-224J ブラック(amazon)
価格: | ¥ 18,412 – ¥ 22,896 |
ウェーディングシューズはマズメのスパイクシューズ(MZWD-281)ですが、一時的な在庫切れなのかもしれませんが、今は売っていないようです。
ソールが違うタイプ(MZWD-282)はまだあるようです。
マズメ フェルトスパイクシューズ MZWD-282(amazon)
価格: | ¥ 17,338 – ¥ 19,440 |
3.渓流でのウェーダー
渓流釣りでは沢登りをすることから運動性能が求められます。
なので、「浸透素材+セパレートタイプ+フェルトピン」のウェーダーが良いと思います。
以下、渓流釣りでお薦めのウェーダー
シマノ XEFO ドライシールド ストッキングウェーダー WA-224J ブラック(amazon)
価格: | ¥ 18,412 – ¥ 22,896 |
ウェーディングシューズはKORKERS(コーカース)のデビルス キャニオン。
KORKERS(コーカース) Korkers Devil’s Canyon デビルス キャニオン (amazon)
価格: | ¥ 29,218 – ¥ 91,960 |
コーカースはソールが替えられるので、釣り場に合ったソールをセレクトできます。
北海道にイトウを釣りに行った際にコレを履いていましたが、湿地帯で、泥の粘りで両足ともソールをロストしました(;゚Д゚)エエー
また、靴ひもの代わりにBOAシステムというのが採用されていて、これに惹かれて買ったのですが、サーフで使用したところ、砂と潮噛みですぐにダメになりました。
なので、湿地帯やサーフにはこのシューズは向いていないと思いますので注意ください。
最後に
寒い時期に、シーバス釣りなどでそれなりに長い時間、深く浸っているような場合はネオプレーンの方がいいのかもしれません。
釣り場によって、最適なウェーダーは異なります。
今後どういう釣りをしていくか定まっていない場合は、シマノやダイワのエントリーモデルなどの安いウェーダーでまずは様子を見てみるのが良いと思います。
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