「ライン 結び方 強度比較」などで検索しても、管理釣り場(トラウトフィッシング)のライン結束に対するベストプラクティスはWEB上に見当たらない。

フロロやPEラインでの比較であったり、仮にナイロンであっても太さが全く異なったりで…。

管理釣り場で使用する2~4lbのナイロンラインとスナップの結束方法として一番強い結び方はどれかを実験していき、ここで白黒はっきりさせたいと思う。


今回の条件

・2~4lbのナイロンライン
・ラインとスナップの結束
・強度だけではなく、結びやすさも重視



サンヨーナイロン ライン APPLOUD GT-R トラウト スーパーリミテッド 300m 3lb
―300mでコスパが良い

↑今回使ったラインはコレ


今回の候補ノット(結び方)

※強度と結びやすさの面からピックアップ
※巻きつける系は全て4回に統一


いざ!実戦!

第1回戦
ハングマンズノット(シングル) vs ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 1戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 2戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 3戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)

やはり1本より2本の方が強いのは当然か。
ただ、シングルの方が圧倒的に巻きやすくはある。


第2回戦
ハングマンズノット(ダブルアイ) vs ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 1戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 2戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)
  • 3戦目:winner
    ハングマンズノット(ダブルライン)

これもダブルラインの3戦全勝。
2回アイに通すのは何気に面倒。
巻きやすさでいえばシングル、強固さでいえばダブルラインなので、
ダブルアイの選択肢はないか。


第3回戦
ハングマンズノット(ダブルライン) vs 漁師結び
  • 1戦目:
    引き分け
  • 2戦目:
    引き分け
  • 3戦目:
    引き分け

結束部分以外で切れる。
ということは、結束強度100%超ということか。
あと、漁師結びは見た目は簡単に見えるが、実際に巻くと巻きづらい。
ラインが太いともっと巻きやすいのだろうか。
トラウトのような細糸ではあえて選択する必要はないか。。。
結びやすさの観点でハングマンズノット(ダブルライン)に分がある。


第5回戦
ハングマンズノット(ダブルライン) vs パロマーノット
  • 1戦目:
    引き分け
  • 2戦目:
    引き分け
  • 3戦目:
    引き分け

これもまた結束部分以外で切れる。結束強度100%超!?
結束強度が100%を超えるハードルはとても高いはずなのだが…??
ただ、二本のラインで結束していることを考えたら、1本の部分より強くても理論上はおかしくない気もする。
結びやすさの観点でパロマーノットに分がある。ただ、そこまで大きな差はない。


第6回戦
パロマーノット vs ユニノット(ダブルライン)
  • 1戦目:
    引き分け
  • 2戦目:
    引き分け
  • 3戦目:
    引き分け

共にダブルラインなので、結束部分以外で切れる。
風もなく、手もかじかんでいなければ、ユニノット(ダブルライン)も悪くない。
ただ、実際は屋外なので、強度が変わらないのならパロマーノットに分がある。


総括

強度と結びやすさから考えると、パロマーノットがベストプラクティス。
2番目はハングマンズノット(ダブルライン)。


あとがき

今回の検証だけではすっきりしない。
対決式ではなく、絶対値はどうなのか、本当に結束強度100%超なのかを引き続き検証してみたい。

ただ、今回検証してみて改めて感じたことがある。
どのノットを選択するかよりも、1つのノットを極めた方が良いのかもしれない。
巻き直しをさほど面倒だと思わず、安定的にきっちり絞め込める、そんな自分に合った巻き方を突き詰めていくことの方が重要に感じた。
しかしながら、それを言ってしまうと今回の検証も無駄になり、これからのモチベーションも沸かないので、気づかなかったフリで乗り切りたい。

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