聖地に向けて出発
朝4時に起床。
シークレットに車を走らせる。
車を停めて真っ暗な林の中でウェーダーを履くなど準備を進める。
午前5時前に「聖地」に向けて出発。
小道を抜け、開けた場所に出る。
「ゴゴゴゴゴォォォォーーーーー!」
「ザバザバサバァァァーーーーン!」
まだ真っ暗なので見えないが、波の轟音が聞こえてくる。
「マジ無理だ・・・」
けど、ここに来るまでに多くの時間を掛けて来た。引き返す訳にはいかない。
(ビビリだから本当にやばかったらすぐに引き返すけど…)
砂浜をてくてく歩き始める。
右側は絶壁。
↑明るくなってから撮影。
歩き続けると、だんだん歩けるスペースが少なくなり、必然的に絶壁が迫ってくる。
絶壁からの落石が恐い。。。
波の轟音の切れ間に、「コロコロコロ…」と小石が転がる音が暗闇の中を漂う。
シークレットに行く人は落石に注意しましょう
死ぬかと思いました。 pic.twitter.com/M0BNrjUujr— 小久保雅章 (@kokubomasaaki) 2017年7月23日
小久保さんという方の注意喚起ありがたい。
前回は何も知らずに絶壁の真下を歩いていたな・・・。
左に大波の恐怖、右は落石の恐怖・・・。単独、暗闇・・・。
それでも、ただただ歩き続ける。
聖地の目印となる岩山は見えるからもう着くかなと思うんだけど、広大な地では距離感がおかしくなる。
歩けども歩けどもたどり着かない。
聖地到着!実釣開始!
トータル1時間ほど歩いて、AM6:00前、日の出ちょうどくらいに「聖地」到着。
前回の釣行では直前で折り返してしまったので、初の聖地。
この地に立つまでに何時間かかったのか・・・。
家を出たのは前々日のPM9:00だから、ある意味ここに立つまでに33時間も掛かった。
帰りの船の時間を考えると、ここで出来るのは2時間くらい。
潮流がぶつかり合い良い感じ。
といっても、潮流がぶつかり合うのが良いことなのかどうか知らないけど…。
波はそこそこ荒くて、たまにコケそうになる。
時よりパワフルな波が押し寄せるので、そこまで前進もできない。
なので、飛ばないルアーではまともに引ける距離が限られるので厳しい。
スピンドリフト90HS、ぶっ飛びくん、ヒラメミノーⅢなど、それなりに飛ぶルアーを主に投げる。
聖地にたった一人。誰もいないのは釣れない時期だからか!?
波にもみくちゃにされると、すぐに心が折れそうになる。
といっても、休んでも仕方ないし、とにかくキープキャスト!
1時間経過。何もない。無だ。
釣り歴2年(1年はほぼ管釣り)。サーフ経験も10回未満。
経験の無さから何をどうすべきなのかアジャストの正解が分からず、頭の中にあるネット情報と少ない経験を頼りに試行錯誤を繰り返す。
1時間30分経過。相変わらずの無。
だいぶ日が昇って来た。
釣れない覚悟はしてきたけど、やっぱり釣れないか・・・。
「ここまで来て・・・クソォォォォーーーーッ!」
と360度見渡す限り誰も居ないサーフで一人暴言を吐いたりしてみる。
タイムリミット
1時間50分経過。もう時間切れだ。
ヒラメミノーⅢで3キャスト、スピンドリフトで3キャストしたら帰途につこう。
ヒラメミノーⅢ1投目。
「ガツンッ!!」
「えっ、まじか。(もはや9割方諦めていた・・・)」
合わせを入れ、必死に巻き始める。
ラインはPE1.2。無理はできない。
ドラグは緩めにして、寄せては走らせを繰り返す。
だいぶ近寄って来たところで、魚影が見えた。
「ん!?なんか赤くない!?」
「真鯛だ!」
いつか陸から釣りたいと思っていた真鯛。
「なんとしても釣り上げたい!」
真鯛だし、あともう少しだしで、急に慌て始める。
波に乗せてずり上げようとするが、イマイチ上がり切らない。
また引き波で戻っていく。
俺の真鯛・・・。ここで逃すと死ぬほど悔しいから、なんとしても獲る!
歩み寄ってリーダーを引っ張ってずり上げることに。
慣れてる人なら簡単なんだろうけど、素人みたいなもんが慌ててるから、1回目ミス( ̄□ ̄;)!!
次の波のときに寄せて、リーダーに手を伸ばし、リーダー確保!
そのままずり上げて…
ついに獲った!
60センチちょうどの真鯛(3キロ弱)。やった!
「シャアアアアアアアアッーーーーーーー!」
誰もいないサーフで一人雄叫びを上げる。
苦労の末のこの1尾。
苦労があるからこそ釣りも人生も楽しい。
そう、苦労は人生を楽しくするスパイスだ。
新島遠征2018春 完
釣行時間: | 6:00~8:00(2時間) |
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釣果: | 1匹 |
最大サイズ: | 60cm |
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